めぐるり -Megururi-

近江八幡の魅力を探求する
WEB MAGAZINE
近江八幡からブレンド蜂蜜の魅力を全国に発信
谷口晟士Seiji Taniguchi
近江八幡市地域おこし協力隊
目次
近江八幡市地域おこし協力隊と起業家を両立
めぐるり編集部(以下、めぐるり)
谷口さんは、地域おこし協力隊として活動しながら、今春、蜂蜜専門ブランド「RICHLABEL 832」で起業するなど、精力的に近江八幡市で活動されていますね。その原動力はどこからくるのでしょうか。
谷口さん
前々から起業をして自分の力を試したいと思っていたんです。学生時代に遡るのですが、滋賀県長浜市の地域活性化プロジェクトに関わった経験が大きいですね。地域のおばあちゃんたちが作ったお菓子を販売する企画だったのですが、販路開拓やデザインに携わり、マーケティングの重要性や面白さに気づきました。
卒業後もマーケティングの仕事をしていたのですが、まちづくりもしたいし、マーケティングのスキルを活かして起業もしたいという気持ちがありました。地域おこし協力隊の制度は知っていたので、縁のある滋賀県で活動したいと思っていたところ、近江八幡市の地域おこし協力隊の募集を知り応募。今に至る感じですね。
めぐるり
実際に近江八幡市に移住し、活動をスタートさせてみて、どのようなことを感じましたか?
谷口さん
1年目は、コロナ禍での移住になったこともあり、辛かったですね。友人知人がいない土地で、地域住民の方ともお会いできる状況ではなかったですし、どうしていこうかと。協力隊の先輩に相談したりしつつ、とにかく土台作りの時期だと思って視野を広げるようにしました。
状況が変わったのは2年目です。知人が増えていく中で、あきんど道商店街の方々との交流が深まっていきました。皆さん、とても熱量が高く、フットワークも軽くて、いろんな企画を一緒にやっていこう! という関係性が作れました。そのご縁で、まちや倶楽部に出店することもできて、とても感謝しています。
地球にも社会にもやさしい蜂蜜のポテンシャル

めぐるり
蜂蜜を使った商品で起業をしようと思ったのはどんなきっかけがあったのでしょうか。
谷口さん
視野を広げようとしていた1年目に、異業種交流会に参加しました。そこで養蜂家の方と出会い蜂蜜の可能性を知ったんです。
甘味料という観点で考えると、砂糖の場合、森林伐採といった環境問題や健康問題が生まれてしまいます。その点、蜂蜜は環境にも体にもやさしいと言われています。また、商品という観点でも「蜂蜜はこのブランドしか買わない」といった消費者も少なく、可能性を感じました。消費者が蜂蜜を選びやすい工夫をすれば、きっと喜んでもらえると思ったんです。
めぐるり
なるほど、蜂蜜には社会的な意義もあり、消費者にも喜ばれる。まさに三方良しなんですね。
谷口さん
そうなんです。ただ、日本では養蜂家が減少しています。需要を増やさないと養蜂家が減り、蜂蜜も減ってしまう。そして価格も高くなってしまい、今以上に消費者に届きにくくなってしまう。そこに課題を感じています。
めぐるり
ブレンド蜂蜜専門店にした経緯も、そのあたりにあるのでしょうか。
谷口さん
新しいライフスタイルの提案をしたかったんです。これまで、蜂蜜は種類別に売られることが多かったのですが、ブレンドすることで、様々なデザートや料理に合わせやすくなるんです。ブレンドした蜂蜜を楽しんでもらうことで、裾野が広がり、蜂蜜の需要が増えれば、養蜂家も増えて環境にも優しい。そんな状況になったら嬉しいです。

めぐるり
最後に、近江八幡市民や読者にメッセージをお願いします。
谷口さん
あきんど商店街やまちや倶楽部は、魅力的で熱量の高い方々がたくさんいらっしゃるので足を運んでもらえると嬉しいです。また。蜂蜜という選択肢を、ぜひ1度、生活の中に取り入れてほしいです。店舗では、ブレンド蜂蜜に加えて、ドリンクやお菓子も展開していきます。お散歩のついでに気軽に立ち寄ってほしいです。
記事の関連情報

蜂蜜専門ブランド - RICHLABEL 832 -
《営業時間》11時〜17時
《定休日》 月曜日,木曜日
〒523-0862 滋賀県近江八幡市仲屋町中21 まちや倶楽部1F
※連休など特例で営業日あり、詳しくはInstagramをご確認ください。